モズのはやにえ

バッタのはやにえ

裏庭のカツラの木です。

ほとんど葉も散り、まだ固い新芽が来春の芽吹きを予感させます。

さて、写真の真ん中当りにご注目ください。

‥バッタが枝に突き刺さっています。

「モズのはやにえ」です。

鳥のモズが、捕まえた獲物を枝に突き刺したりする行為を「はやにえ(早贄)」といいます。

なぜこのようなことをするのかは諸説ありますが、よく分かっていません。

エサを貯蔵するため、や、食べようとした時に外敵がきたので逃げてそのままになった、などの説が有力なようです。

この秋、我が家の庭では、このバッタの他にトカゲ(以前に写真をアップロードしたカナヘビ)のはやにえも発見されました。※これはチョッとグロテスクなので写真はアップロードしませんが笑

そういえば私も幼い頃、カエルを捕まえては、フェンスの針金に突き刺してミイラをつくってい・・いや、なんでもありません。

今思うと、残酷なことをしたもんだ・・いや、していませんが。

フェンスにずらりと並んだカエルのミイラ・・

‥この話はやめときましょう。

私の友人も以前こんな話をしてくれた事があります。

ある時、庭木を見て彼の奥様が言ったそうです。

「あんた、なんで木にカエルを突き刺したりするん?」

見ると、庭木にカエルのはやにえが。

「違う、あれは鳥がやったんや。モズや」

「何言うてるん!鳥がほんなことするわけないやんか!」

「ほんまやっちゅうねん」

「しらじらしい嘘付くなあ」

「モズがするんやって‥」

「いつまでも嘘つかんとき!ほんまに残酷やわあ。なんでほんなことするかな‥」

「‥」

結局最後まで信じてもらえなかったそうです。

写真に関してもう一点、お気づきの方もおられるかもしれませんが、枝に「ロウムシ」がついています。

左側の枝に、新芽の膨らみにまぎれて所々白い膨らみがあるのがわかりますか?

写真が小さいので、わかりにくいかもしれません。

「ロウムシ」は「カイガラムシ」などの仲間で、枝に取り憑き樹液を吸う害虫です。

背中側はロウ状の物質に覆われて、なんだか怪しい生物ですが、これも昆虫の仲間です。※アップの画像がないので詳しくは「ロウムシ」で画像検索してみてください

今では、天敵となる寄生バチの活躍によって、ロウムシの被害は非常に少なくなっているようです。

今日は長文になってしまいました。

お付き合いありがとうございました。