ツクツクボウシが鳴く季節がやってきました。
夏ももう終わりです。
先日、移動中のカーラジオで「夏休み子供電話相談(ちびっ子の疑問・質問をその筋の権威の大人が答えるやつ)」を聞いていましたら、セミについての質問がありました。
どんな質問だったかは忘れてしまったんですが、その時に昆虫の専門の先生がおっしゃっていた内容にショックをうけました。
セミって幼虫の時に地中で7年暮らして、成虫になって地上に出たら1週間で死んでしまうのはご存知ですよね?
小学校で習ったのか、テレビなどのメディアからの情報か、おそらくこれが常識になっている人は多いと思います。
でも、実は日本に住むセミのほとんどは、地中に暮らすのは2年〜5年程度、成虫になって地上で1ヶ月程度生きるんだそうです!
なんでも最近の研究でわかってきたとか。
はかない命の代名詞かのように言われてきたセミですが、少し見る目が変わってしまいました。
他のムシと変わらへんやん。
なーんや。
さて、ツクツクボウシの写真です。
本日撮影してきました。
セミの成虫は樹液を吸って生きるというのも皆さんご存知だと思います。
これについては子供電話相談では触れられてはいなかったんですが、とりあえず上の写真を見て下さい。
サクラの木に口(口器)が刺し込まれています。
ストローのように樹液を吸う、と習ったような記憶があります。
でも、そんな簡単に木に刺せるやろうか?
写真では刺さっているように見えるけど。
人間の力でも、例えば針を木に刺すのは難しいですよね。
体重を使ってグイグイ押していく感じでしょうか。
でも、セミってどう見たって人間よりはるかに軽いですよね。
なんで刺せるの?
それに樹液って、木の表面からどれぐらい奥にあるんだろう?
樹液のところまで届くのか?
仮に届いたところで樹「液」として吸うことってできるのか?
真空ポンプをつかっても木材から「液体」を取り出す事ってできないようなイメージがあるんやけど。
ううむ。
謎だ。
疑問がわいたらすぐに調べる。
調べてわからなかったら実験。
……と、思いながら日々は流れ、謎は謎のまま。