スズメバチ駆除

今日は”今までやったことのない”スズメバチ駆除を行いました。

通常、スズメバチの駆除というのは「巣」をつくっている付近に攻撃的なハチがたくさんいて非常に危険なため、巣(特に巣の内部にいる女王)をやっつける作業です。でも、今回はブドウ園を経営しておられるところからの依頼で「多数のスズメバチがブドウをかじりにやってくる、ちょうど収穫の時期なのにあまりにたくさん飛来するので危険で作業にならない」というものでした。

害虫駆除の業者なら飛来する個体を防ぐ手段がほぼないことはわかっているので、非常に申し訳ないのですがこういうケースの「スズメバチ駆除」をお受けすることはないと思います。

私も最初はそのつもりでそのブドウ園オーナー様とお話をしていたのですが、いろいろとお話をするなかで「誰かが対処したらんと」と結局お受けすることにしました。

問題はメールフォームでお問い合わせを頂いたのが一昨日の夜、調査に行ったのが昨日で、ブドウの収穫が本日と日程の余裕がないことでした。余裕があれば農薬の散布でなんとかなる可能性は高かったと思います。ただ、収穫直前に農薬散布をするリスク(直前に使用してもいい農薬もあるのですが、オーナー様も農薬は使いたくないとのことでした)があり、さてどうしたものかと。

そこでオーナー様から逆提案をいただきました。それは、収穫の作業のときに飛来するハチを捕まえられないか、というものでした。露払いというか護衛というか。

たしかに今までの駆除の経験、及び「ハチ追い(時々話題にあげている蜂の子探し)」の経験上、基本的には同じやつが巣とエサ場を往復しているのだから、飛来するハチを捕まえていけばなんとかなる……か?なるのか?なる?なるか……と判断しました。

ご契約としては朝7時ごろから9時ごろまでの二時間、飛来するハチを捕まえられるだけ捕まえる、というものになりました。

結果がこれです。

捕獲したスズメバチ

右からオオスズメバチ8頭、ヒメスズメバチ2頭、コガタスズメバチ9頭、キイロスズメバチ19頭、モンスズメバチ8頭の合計46頭でした。最初のうちに捕獲したやつを袋から落としてしまったので、この写真の他にあと4〜5頭は捕獲しています。

飛来するハチ全てを捕獲するというわけにはいきませんでしたが、あきらかに飛び回るスズメバチは減りました。

今までやったことのない作業だったので、頂く料金に見合うだけの満足をしてもらえないのじゃないか、と思っていましたが喜んでいただけたようで私もほっとしました。

 

ま、ほっとしたのはええんやけど、網で捕まえては指でつぶしていたんですが、途中でハチ駆除専用の皮手袋を貫通して指先を刺されました。

痛いわ。

去年はハチ防具(よくテレビで見る例の白いやつ)ごしに腕を刺されるし油断ならんわ。

あの防具を貸し出ししている自治体とかありますけど、要注意ですよ。あれ絶対に貫通せんっちゅうわけではないですからね。

防具なくても駆除できる条件下で、より安全性を高めるために装着するものですからね。

 

ちなみにハチに刺された時の応急処置。

・刺された場所を絞って毒をだす。口でチューチュー吸うのは良くないようです(口内炎などちょっとしたところから毒が入ってしまう)

毒を吸い出す器具(注射器みたいな形で傷口を吸い出すやつ。商品名エクストラクターなど)があると効率よく吸い出せます。

・流水で洗う。毒素は水溶性らしいです。とにかく流してください。

・動悸とか痙攣とか少しでもこれはやばいかも、って思ったら必ず救急車を呼んでください。救急車を呼ばなかったとしても、できるだけ早くお医者さんに行ってくださいね。

クマネズミ

こないだ「暑いわ」っていう投稿をしたと思ったら、もうずいぶん涼しくなりました。

あっという間にひと月近くたっちゃってます。

テレビなんかでは、今年はスズメバチが多いと報道されているようです。

たしかに例年より多いです。でもたまたまじゃ?って気もします。最近はやりのニセ英語で言うと「エビデンスとれてるんけ?(統計的にみた根拠・証拠はあるのですか?)」

 

お客様の天井裏でネズミの痕跡もイタチの痕跡もあったんで、どちらかをはっきりさせるためにカメラをしかけました。

クマネズミ

こいつはクマネズミです。

害虫退治、害獣退治の業者にとってはクマネズミの運動能力が高いのはよく知られていますが、こんな風に垂直に上り下りするのも奴らの得意技です。

まねできんよな。

 

ちなみに、この物件ではイタチの映像も撮れていました。おんなじ天井裏でネズミもイタチもいて対処がなかなか難儀です。