スズメバチ駆除

スズメバチを知ろう!

スズメバチの仲間は日本に17種類生息しています。

スズメバチ属
Vespa
オオスズメバチ Vespa mandarinia japonica
キイロスズメバチ Vespa simillima xanthoptera
コガタスズメバチ Vespa analis insularis
モンスズメバチ Vespa crabro flavofasciata
ヒメスズメバチ Vespa ducalis pulchra
ツマグロスズメバチ Vespa affinis
ツマアカスズメバチ Vespa velutina
チャイロスズメバチ Vespa dybowskii
クロスズメバチ属
Vespula
 
クロスズメバチ Vespula flaviceps
シダクロスズメバチ Vespula shidai
キオビクロスズメバチ Vespula vulgaris
ツヤクロスズメバチ Vespula rufa
ヤドリスズメバチ Vespula austriaca
ホオナガスズメバチ属
Dolichovespula
キオビホオナガスズメバチ Dolichovespula media
ニッポンホオナガスズメバチ Dolichovespula saxonica
シロオビホオナガスズメバチ Dolichovespula pacifica
ヤドリホオナガスズメバチ Dolichovespula adulterina

  この中で問題になる代表的な種類を紹介します。
オオスズメバチ キイロスズメバチ コガタスズメバチ モンスズメバチ ヒメスズメバチ ツマアカスズメバチ チャイロスズメバチ クロ(シダクロ)スズメバチ クマバチ 大きさの比較


オオスズメバチ

 
オオスズメバチのイラスト

危険度:★★★★★
巣の場所:土の中
働きバチの数:500頭

 

日本最大・最凶のスズメバチです。
 
大きさは女王45ミリ、働きバチは27〜40ミリあります。
毒針の長さも7ミリぐらいあるので、ちょっと厚手ぐらいの服なら簡単に貫通してきます。
 
オオスズメバチの巣

巣を作るのは、山中の茂みに隠れた土中や木のウロが多いです。
近づいても巣に気付きにくく、知らずに踏んづけると働きバチが一斉攻撃してくるので非常に危険です。
※近くを歩く振動だけでもいきり立って攻撃してくることがあります
 
土中のオオスズメバチの巣

 
巣の中身はこんな感じです。
アシナガバチの巣を大きくして、何層にも重ねたような構造です。
大きい時は100リットルのゴミ袋いっぱいになることもあります。
 
他のスズメバチに比べてわりと遅い時期(場合によっては12月初め頃)まで活動します。
※オスバチは9〜11月に羽化、新女王は10〜11月に羽化します
 
交尾期(新女王が羽化する頃)は、オスバチが巣の入り口付近を飛び回って新女王が出てくるのを待ちます。
何十頭ものスズメバチが飛び回るので非常に恐ろしい光景です。
※とはいってもオスバチは刺しませんが
 
ときに民家付近にも営巣することがあるので十分注意してください。
 
■ムシ退治のプロからひとこと
怒らせて攻撃モードになった彼らは手に負えない攻撃力です。
毒針はハチ駆除用の防護服を貫通することもあるので(!)、非常に緊張感のある作業になります。
駆除作業後、地中にある巣をスコップで掘り起こすのですが、これもなかなかの重労働です。
でもそれだけに、すごくやりがいのあるスズメバチです。
 


キイロスズメバチ

 

危険度:★★★★★
巣の場所:軒下、天井裏など
働きバチの数:1,000頭

 

かなり気の短いスズメバチです。
 
女王バチの大きさは25〜28ミリ、働きバチは17〜24ミリ程度の小型種です。
しかし、強い攻撃性と、圧倒的な数で襲いかかってきます。
 
飛ぶ姿は他のスズメバチと比べると濃いオレンジ色に見え 、地域によっては「アカバチ」と呼ばれています。
 
5月ごろ壁の中などの狭い隙間で巣作りをはじめて、7〜8月に広い場所を求めて一斉に引越しをします。この時期(1ヶ月間ぐらい)は同じファミリーに属するハチが2ヶ所に営巣していることになります。
 
開放空間に移ってからは一気に巨大な巣が構築されます。
50センチを超えることも稀ではありません。
キイロスズメバチの巣
キイロスズメバチの巣の中身

単盤は10層、育房は10,000になることも


 
そんなに巣に近づいていないのに、いきりたって襲いかかってくるのもキイロスズメバチの特徴です。
※威嚇だけでなく刺しにかかってきます
特に秋は攻撃性が高まるので注意が必要です。
 

■ムシ退治のプロからひとこと
気の短い凶暴な性質はスズメバチ界でもトップクラスです。
巣の周りにびっしり働きバチが群がっているのも特徴で、駆除の時はこいつらが厄介になります。いかにこのハチを近隣に飛び散らせずに駆除をするかがキーポイントです。
 
また、この種はオオスズメバチに襲われているシーンをよく見かけます。
何頭ものオオスズメバチが、キイロスズメバチの巣に襲いかかり幼虫やサナギを強奪していくんです。
ものすごい迫力のある光景です。
 


コガタスズメバチ

 

危険度:★★★
巣の場所:植栽、天井裏
働きバチの数:100頭

 

比較的おだやかな性格のスズメバチです。
とはいっても、怒らせると激しく攻撃してくるんで油断はできませんが。
 
巣は庭の植栽の中や天井裏、軒下に作られることが多いです。
特に植栽の中は彼らの好みの場所で、植木屋さんが剪定作業の時に被害に合うケースが見られます。
 
巣作りの最初の頃は、首長のとっくりを逆さまに向けた形をしています。
※本種と宮古島以南に生息するツマグロスズメバチのみの特徴だそうです
しばらくすると丸くなっていき、秋にはバレーボールからバスケットボールぐらいの大きさに成長します。
コガタスズメバチの巣

左が初期の頃 右が後期


 
働きバチは22〜28ミリ、女王バチは25〜30ミリです。
 
 

 
 
■ムシ退治のプロからひとこと
比較的危険度の低いスズメバチですが、自分でなんとかしようとして刺されたり、怒らせて付近がパニック状態になったりするケースも多いです。
この種は巣の周りに働きバチが群がることはなく、外役で外出中の個体以外はほとんどが巣の中にいるので、見かけ上なんとかなりそうな気がするようです。
 
しかし、市販の(もしくはプロ仕様でも)スプレー剤ではスズメバチは即死してくれません。うかつに使用すると怒ったハチが次々と外に飛び出てパニック状態になってしまいます。
是非、駆除はプロにお任せください。
 
ただコガタスズメバチはそんなに攻撃性は高くないので、付近に人が近寄る可能性が全くない場所なら、駆除をしなくてもいいかもしれません。
※もちろん弊社としては責任を負い兼ねますが
 


モンスズメバチ

 

危険度:★★★★★
巣の場所:天井裏、樹洞など
働きバチの数:400頭

 

攻撃性の高い凶暴なスズメバチです。
 
女王バチが28〜30ミリ、働きバチは21〜28ミリです。
見た感じの雰囲気はコガタスズメバチに似ていますが、性格は全く違います。
 
すぐに怒ってガンガン攻撃してきます。
コガタスズメバチなら日が暮れると大半は巣の中に戻るんですが、モンスズメバチは暗くなってもいつまでも飛び回ります。
 
巣は樹洞や壁の中などが多いようですが、天井裏に作られると非常に厄介です。
それは彼らの巣は釣鐘状で底が抜けた構造になっているからです。
出入り口が小さな穴のスズメバチなら出現するハチは1頭づつですが、彼らの場合は大きな開口部から一気に飛びでてきます。

 
面白いのは底を作らないくせに、営巣場所付近の隙間を全て目張りするところです。
例えば和風の板張りの壁内に営巣した場合、出入り口の節穴以外の隙間(板が反って開いた隙間や木材を組み合わせた場所の隙間など)を壁一面目張りしたりします。
 
また、彼らもキイロスズメバチと同じように引越しをすることがあるようです。
 
■ムシ退治のプロからひとこと
私はこの害虫駆除の業界に長くいるのですが、滋賀県ではどうも最近このモンスズメバチが増えてきているような気がします。
以前はキイロスズメバチ、コガタスズメバチが住宅での駆除対象の代表格だったのですが、モンスズメバチの駆除依頼(といってもお客様から「モンスズメバチです」ってご依頼いただくんじゃなくて、現地で確認するのですが)が増えているんです。
山の中から民家付近に営巣場所を広げてきているのかもしれません。
 
荒々しい性質、巣の周りにびっしり群がる、夜更かし、おまけに巣の底がない、という特徴で、駆除は細心の注意が必要です。
 


ヒメスズメバチ

 

危険度:★★
巣の場所:天井裏
働きバチの数:50頭

 

オオスズメバチに次ぐ大きなスズメバチです。
でも性格はおとなしく被害はあまり聞きません。
お尻(腹)の先が黒いのが特徴です。
 
働きバチ、女王バチともに24〜37ミリ程度です。
巣は小さく、ソフトボールを半分に切ったような形の下側に巣盤が見えます。

閉鎖的な場所に巣をすることが多く、天井裏、使われていない小屋、土中などで見られます。
 
幼虫の餌はアシナガバチの幼虫やサナギを専門にしています。
大きな体をいかしてアシナガバチの巣にとりつき、抵抗するハチを追い払ってから悠々と幼虫の体液を吸い取ります。
 
■ムシ退治のプロからひとこと
最近になって、高層ビルの屋上付近に飛来して飛び回るスズメバチのことについてわかってきました。
ヒメスズメバチのオスが交尾期に小高い丘や巨木の上で飛び回って新女王バチを待つ習性があり、どうも高層ビルをそれに見立てているらしいです。
※キイロスズメバチでも同様な行動が見られるらしい
 
以前に何度かマンションの屋上に飛んでくるスズメバチの調査依頼を受けたことがあったのですが、その時にはわかっていませんでした。
調査をしてもどこにも巣はないので不思議に思っていたのです。
 
ちなみに飛来する個体は基本オスバチなので刺されることはありません。
 


ツマアカスズメバチ

 

生態系リスク:★★★★★
巣の場所:高い木の上
働きバチの数:1,000頭

 

2012年に長崎県対馬で初めて成虫が捕獲、その後多数の巣が見つかり日本への侵略が危惧されている大陸産のスズメバチです。
 
2017年の時点で、滋賀県では発見されていません。
 
これは研究者や行政などによる様々な対策がとられているためで、なんとか水際で侵入を食い止めている状態です。
もし、ここが突破されたら日本中に広がる可能性があります。
 
問題になるのは、高い攻撃性、ミツバチを狩ってしまうので農業への影響、営巣場所が非常に高い場所にある、などで、生態系への影響は計り知れないため、2015年に特定外来生物に指定されました。
 
■ムシ退治のプロからひとこと
もし滋賀県に侵入されたら、生態から想像するに駆除は非常に難しそうです。
高い木の上というのが厄介で、山の中なら高所作業車の乗り入れは不可能ですし、木にハシゴをかけるのも非常に危険だと思われます。木こりさんのようにスイスイと木に登れたらいいんですが……。
 
多ローターのドローンを使う技術を開発したらなんとかなるかもしれませんね。
いずれその時がきたら、検討してみます。
 


チャイロスズメバチ

 

危険度:★★★★
巣の場所:キイロ・モンスズメバチなどに準じる
働きバチの数:300頭

 

レアスズメバチです。
探してもなかなか見つかりません。
 
女王が30ミリ、働きバチは17〜24ミリ程度です。
カラーリングが独特なので、他のスズメバチとは簡単に区別がつきます。
怒らせると地面近くを飛び回って威嚇してきます。
 
このスズメバチの面白いところは、キイロスズメバチやモンスズメバチの巣に女王が単独で潜入し、元いた女王を殺して巣を乗っ取ってしまう習性です。
その巣に元々いた働きバチは気づかないのか、新女王を受け入れるのか、子育てや巣作りを続けるんで、秋になる頃は巣の大半がチャイロスズメバチに入れ替わってしまいます。
 
■ムシ退治のプロからひとこと
なかなかのレアスズメバチなんで、駆除した数も数えるほどです。
その時の経験では、わりと凶暴なスズメバチでした。
 
独特の色味といい、他の女王を暗殺するところといい、個人的に好きなスズメバチです。
 
 


クロスズメバチ・シダクロスズメバチ

 

危険度:★★
巣の場所:土の中
働きバチの数:1000頭

 

ミツバチほどの小さなスズメバチです。
 
クロスズメバチは女王バチ15ミリ、働きバチ10〜12ミリ程度です。
シダクロスズメバチの女王は15〜19ミリ程度と若干大きいです。
クロスズメバチとシダクロスズメバチの違い

左がクロスズメバチ 右がシダクロスズメバチ
顔の模様で見分ける


 
オオスズメバチと同じく土中に営巣します。
小さなスズメバチのわりに勢いづくととんでもなく大きな巣になります。
 
岐阜県や長野県の郷土食「蜂の子」といえば、この種の幼虫やサナギを調理したものです。
山で働きバチを見つけて、巣の場所をつきとめ、掘り出し、飼育する、一連のノウハウが確立されています。

我々は旅行などで訪れた時にお土産品で購入しますが、地元の方は家庭料理として自分で調理しておられます。甘露煮や炊き込みご飯が定番だそうです。
我々滋賀県民でいうところの小鮎とか鮒寿司とかに近いイメージかな?
 
住宅地では天井裏や伏せた植木鉢の中などで営巣することがあります。
そんなに攻撃性はないですが、もちろん怒らせると刺しますので十分注意してください。
 


■ムシ退治のプロからひとこと
住宅での営巣が少なく、ハチも小さく気付きにくいので駆除依頼はほとんどありません。
 
私は岐阜・長野出身の知り合いと山に「ハチ追い(上記クロスズメバチ探し)」に出かけることが多く非常に親しみのある昆虫です。
 
他のスズメバチに比べると危険度は低いですが、やはりスズメバチの仲間です。危険を感じるようならシガ防虫にお任せください。
 


クマバチ(番外)

 

危険度:☆
巣の場所:軒の破風板や藤棚
働きバチの数:単独行動

 

参考までにクマバチです。
スズメバチに匹敵する大きな体をしていて、飛行音がすごく大きいんで恐怖を感じる方が多いようです。
時々弊社にもお問い合わせを頂きます。
 
彼らはスズメバチとは全く違う種類です。
どちらかというとミツバチに近い種類ですが、生態はミツバチとも違って群れを作らず単独行動します。
住宅の破風板や垂木、木製の藤棚などに1センチぐらいの大きな穴を開けて産卵します。
 
クマバチは人間には全くというほど興味をもたず、花から花へと移動します。
多少近寄っても向こうから刺しにくることはありませんので、危険度はほぼゼロといえます。
ただし、捕まえたりすると刺しますので見かけても無理に追い立てずにそっと観察してあげてください。
※刺されても毒性は低いです
 
■ムシ退治のプロからひとこと
危険なことはほとんどない昆虫ですが、建物の木部に大きな穴をあけて産卵することがあります。
条件のいいところに集まりやすいのか、フェロモンで仲間を呼ぶのか、単独行動のわりに近くにたくさん穴をあけるので大切な建物が穴だらけになることも。
 
そんなときは害虫防除の業者として対策をとることが可能です。
お困りの際にはお問い合わせください。
 


大きさの比較

 
オオスズメバチ

オオスズメバチ

キイロスズメバチ

キイロスズメバチ

コガタスズメバチ

コガタスズメバチ

モンスズメバチ

モンスズメバチ

ヒメスズメバチ

ヒメスズメバチ

ツマアカスズメバチ

ツマアカスズメバチ

チャイロスズメバチ

チャイロスズメバチ

クロスズメバチ

クロスズメバチ

クマバチ

クマバチ

ナナホシテントウ

ナナホシテントウ(参考)


 

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